【反常的花−blooming out of season−】

 

 

 

 俺は狂ってる。

 何が狂ってるのかなんてわからない。

 モノを殺しすぎたからかもしれない。

 だから狂ってる。

 

 

 ほら、まただ。

 俺の中で何かが騒いでる。

 俺の中にたくさんの俺がいる。

 ある男は俺を向日葵だと言った。

 ある女は俺を水仙だと言った。

 ある男は俺を紫陽花だと言った。

 ある奴は雛罌粟と、またある奴は朝顔だと、菫だと、桔梗だと、菖蒲だと言った。

 そして薔薇だと言った。

 

 

 結局俺ってなんなんだろな?

 

 さぁ、しんねぇよ。

 

 でもさ、僕って本当に狂ってるの?

 

 ばぁか、狂ってるからたくさんの俺がいんだろ?

 

 僕がたくさんいたら狂っているのか?

 

 さぁね。でも普通の人は自分の中に他の誰かはいないんじゃない?

 

 そういえばこういうのを多重人格というと聞いたな。

 

 まさか、この俺が多重人格になるなんてね。

 

 アホらし。

 

 やっぱ狂ってるわな。俺。

 

 うるさいよ、『薔薇』。

 

 …その名前で呼ぶなよ、『桔梗』。

 

 誰にそう言われたのかなんて忘れたけど…。僕たちは花だ。

 

 くだんね〜。あぁ、アホらし。

 

 俺がたくさんいるからって何がおかしいんだ?俺は俺だ。

 

 でも僕達は狂ってるさ。狂ってなきゃこんなことになったりしない。

 

 …ああ、そうだな。こんなことになったりしなかったさ。

 

 なんでこんなことになったのかな?

 

 狂ってるからだろ。

 

 なんで狂ったのかな?

 

 こんなことになったからだろ。

 

 なんでこんなことになったのかな?

 

 狂ってるからだろ。

 

 なんで…

 

 お前もしつこいな。

 

 いつから僕は狂ったんだろうな?

 

 生まれたときからそうだったんじゃねぇの。

 

 でもなんでこんなことになったんだろうね…。

 

 なんで…『ひーちゃん』目を覚まさないんだろうね…?

 

 決まってるだろ。俺たちが『龍麻』の人格をのっとったからさ。

 

 そうだね、だって僕たちが『ひーちゃん』なんだもん。

 

 そう、俺は『龍麻』。薔薇の香りのする『龍麻』。

 

 可哀想だね、もう『ひーちゃん』目が覚めないよ。

 

 いいじゃねぇか、そのかわり俺たちが『龍麻』の中で生きてんだ。

 

 『龍麻』は死なない。僕たちがいる限りね。

 

 あはははは、狂ってやがる。これが多重人格か。ああ、アホらし。

 

 いつから僕たち生まれたの?

 

 さぁ、『みんなの期待』にたえかねられなくなったときからだろ?

 

 アホだな、『龍麻』も。こうやっていろんな『龍麻』を作り出して皆に好かれようとしたって、壊れちまうのによ。

 

 それにこうやって眠りについても意味はない。

 

 すぐに新しい『龍麻』のかわりを皆見つける。

 

 そしてこの『龍麻』はどうでもよくなるんだよ。

 

 でも大丈夫だよ、『ひーちゃん』。僕達はずっと一緒だから。

 

 ああ、ずっと一緒にいような。永遠よりも永い時間をな。

 

 永遠に君は僕たちのものさ…。『緋勇龍麻』。

 

 植物人間とかした多重人格者よ…。

 

 

 

 THE・END

 


花の名前がいっぱいでてきて美しいような美しくないような…

ちなみにタイトルは日本語に訳すと『狂い咲き』

『乱れ花』でもよかったけどAVみたいだからやめた

でもこの作品意味不明

 

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